ラストマン 最終回はひどい?ネタバレあり。最後に現れたケント(佐藤緋美)は有名俳優の息子でした。
| 作品名 | ラストマン-全盲の捜査官-(TBS日曜劇場・2023年) |
|---|---|
| 犯人・黒幕 | 勢津子殺害は皆実誠/誠の殺害と隠蔽は護道清二 |
| 動機 | 誠:広見が実の子ではないと知ったこと/清二:弓塚の不正をもみ消した過去で脅されたこと |
| 凶器・手口 | 清二がはずみで誠を殺害し、山藤を抱き込んで隠蔽。鎌田に罪をかぶらせた |
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ラストマンの最終回は「ひどい」と検索されがちですが、その多くは出来の悪さへの不満ではありません。41年前の事件の元凶だった皆実誠(要潤)と、罪を鎌田に着せた養父・護道清二(寺尾聰)の仕打ちが“ひどい”という反応です。
放送当時は、鎌田(津田健次郎)の最期に涙する声がSNSに相次ぎました。ここでは「ひどい」と言われる理由、41年前の事件の真相と伏線、結末、そして最後に空港に現れたケント(佐藤緋美)までを順に整理します。
※ここから先はラストマン最終回の結末を含むネタバレがあります。未視聴の方はご注意ください。
最終回は、鎌田の「腹減ってないか」の一言を知ってから見返すと、まったく違う重さで響きます。
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■41年前の事件の真犯人
・勢津子を殺害したのは皆実の戸籍上の父・皆実誠
・誠をはずみで殺害し、すべてを隠蔽したのは護道清二
・服役していた鎌田國士は冤罪で、皆実と心太朗の実の父
■ここで扱う内容
・最終回が「ひどい」と言われる理由
・弓塚が黒幕だと思われた理由と、伏線の整理
・結末とその後(SPドラマ・映画)
・最後に出てきたケント役の俳優
ラストマン-全盲の捜査官-は、2023年4月23日から6月25日までTBS系日曜劇場で放送された全10話のオリジナルドラマです。全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山雅治)と、犯人逮捕のためには手段を選ばない刑事・護道心太朗(大泉洋)がバディを組みます。脚本は黒岩勉さんです。毎話の事件は1話完結で描かれ、その裏で「41年前の事件」が全話を貫く縦軸になっています。最終回(第10話)のサブタイトルは「わたしの家族」で、25分拡大で放送されました。
ラストマン最終回はひどい?そう言われる4つの理由
「ひどい」という言葉には、2種類の意味が混ざっています。ひとつは登場人物の行いがひどいという怒りで、もうひとつは展開や構成への不満です。私が見返して整理すると、次の4つに分けられます。
皆実誠の行いがひどすぎる
最終回では、皆実誠の過去が明かされます。誠は広見が自分の子ではないと知り、妻の勢津子と幼い広見を手にかけようとしました。そのうえで罪を鎌田になすりつけ、さらに弓塚の不正に関わった過去を盾に清二を脅して、もみ消しを迫っています。
オリコンニュースは、誠を「全ての元凶」として取り上げ、視聴者の怒りの声を報じました。演じた要潤さんの悪人ぶりにも反響が集まっています。「ひどい」の中身は作品の評価というより、誠という人物への怒りだったケースが多いと考えられます。
鎌田が41年間も罪をかぶっていた
鎌田は、息子たちを守るためだと清二にそそのかされ、身に覚えのない罪で服役してきました。冤罪が明らかになったのは、余命わずかで病院に運ばれてからです。意識を取り戻して息子たちと言葉を交わした直後に息を引き取るため、あまりに報われないと感じた人が多かったようです。
真相が最終回で一気に語られる
最終回には、どんでん返しが二段構えで入っています。まず弓塚が逮捕され、清二が自らのもみ消しを告白して「41年前は鎌田の犯行」と説明します。一件落着かと思わせたところで、皆実が病室で本当の真相を語り出します。
皆実の説明と回想を軸に41年分の謎が1話で明かされるため、情報量の多さに置いていかれたと感じた人もいたと考えられます。
痛快なバディものから重い家族ドラマへ
第1話から第8話までは、1話完結の事件解決とバディの掛け合いが持ち味でした。それが終盤で、親子と兄弟の物語へ大きく舵を切ります。皆実と心太朗が実の兄弟だったという種明かしを「出来すぎ」と受け取るか、「全話の答え合わせ」と受け取るかで、評価が分かれやすい構成です。
ラストマンの脚本はひどい?黒岩勉の構成を振り返る
脚本の黒岩勉さんは、『グランメゾン東京』『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』『マイファミリー』などを手がけてきた脚本家です。ラストマンは完全オリジナルで、毎話の事件と並行して「41年前の事件」の手がかりを少しずつ出す作りになっています。
第9話では、鎌田の供述の嘘や元捜査一課長・山藤の語り口の違和感といった材料が置かれ、最終回でまとめて回収されました。デイリースポーツの最終回レビューでも、それまでの謎を回収しながら真相を丁寧に解き明かしたと評されています。
伏線の置き方はかなり丁寧です。ただ、答え合わせが最終回1話に集中しているぶん説明が多くなり、そこが「脚本がひどい」と感じる人を生んだ、というのが私の見立てです。
ラストマン最終回の犯人は誰?41年前の事件の真相
41年前の事件では、手を下した人物が事件ごとに分かれています。劇中で明かされた内容を整理すると、次のとおりです。
| 出来事 | 手を下した人物 | 劇中で分かったこと |
|---|---|---|
| 勢津子の殺害 | 皆実誠 | 広見が鎌田との子だと知り、勢津子と広見を手にかけ、罪を鎌田に着せようとした |
| 誠の死 | 護道清二 | もみ消しを迫る誠を拒み、はずみで殺害してしまった |
| 隠蔽と冤罪 | 護道清二(山藤も加担) | 巡回中の山藤を抱き込み、鎌田に罪をかぶらせ、心太朗を養子に迎えた |
つまり、41年前の事件を「鎌田の犯行」に作り替えた真の黒幕は護道清二でした。最終回では、皆実と心太朗が病院に移送された鎌田に話を聞こうとしていると知った清二が、鎌田の点滴に薬品を入れようとします。その場を皆実と心太朗が押さえ、二人を病室へ手引きしていたのは京吾でした。
弓塚が黒幕だと思われた理由
第9話の時点では、政界のドン・弓塚(石橋蓮司)が最も怪しく描かれていました。誠は弓塚が進める大規模な公共事業のために地上げをしていたとされています。さらに、誠と一緒に地上げをしていた池上が溺死する直前、最後に電話をかけた先が弓塚の事務所でした。上層部がこの死を「事故」として処理させようとしたことも、疑いを強めています。
最終回で弓塚は逮捕されます。その直後、清二は理事官時代に弓塚の不正をもみ消したと自ら告白し、証拠資料まで提出しました。小さな罪を先に差し出すことで、41年前の本当の秘密から目をそらさせる形になっています。
なぜ清二は鎌田に罪を着せたのか
劇中で描かれているのは、清二が「息子たちを守るため」と鎌田をそそのかし、罪をかぶらせたという事実です。誠を殺めてしまったことに加え、弓塚の不正を見逃してきた過去が明るみに出れば、警察官僚としての立場も護道家の名前も失います。動機の背景には、そうした事情があったと考えられます。
真実を知った心太朗は、自分をどんな気持ちで見てきたのかと清二を問い詰めます。対する清二の返答は「立派な警察官になったな」という一言でした。養子に迎えた理由が罪滅ぼしだったのか、情があったのか。劇中では言い切られておらず、そこに余韻が残されています。
最終回の人物関係を整理(相関図の代わりに)
| 人物(キャスト) | 最終回で分かった立場 |
|---|---|
| 皆実広見(福山雅治) | 鎌田と勢津子の子。心太朗の実の兄 |
| 護道心太朗(大泉洋) | 鎌田の子で広見の実の弟。清二の養子として育つ |
| 鎌田國士(津田健次郎) | 二人の実父。41年間、冤罪で服役していた |
| 皆実勢津子(相武紗季) | 広見と心太朗の母。誠に殺害された |
| 皆実誠(要潤) | 勢津子の夫。事件の元凶 |
| 護道清二(寺尾聰) | 心太朗の養父。誠の死と隠蔽の黒幕 |
| 護道京吾(上川隆也) | 清二の実子で弓塚の娘婿。最後は皆実たちに協力 |
| 護道泉(永瀬廉) | 京吾の息子。捜査を続けた末に山藤に刺される |
| 山藤(金田明夫) | 元捜査一課長。41年前の隠蔽に加担していた |
| 弓塚(石橋蓮司) | 政界のドン。不正が暴かれ逮捕される |
ラストマンの犯人につながる伏線を整理
最終回の種明かしにつながる描写を、劇中の描写をもとに並べました。
| 伏線・描写 | 最終的に分かること |
|---|---|
| 鎌田が供述で「勢津子とは面識がない」と嘘をついていた(第9話) | 二人はかつての恋人で、広見の実父は鎌田だった |
| 勢津子と鎌田が同じ時期に赤坂の料亭で働いていた(第9話) | 二人が出会った場所。誠が関係を知るきっかけにもつながる |
| 山藤の事件の語り口に皆実と心太朗が違和感を抱く(第9話) | 山藤は第一発見者として隠蔽に加担していた |
| 清二が犯人の息子である心太朗を養子に迎えていた | 鎌田に罪をかぶらせる際の“約束”だった |
| 鎌田が大衆食堂を営んでいた(第9話) | 最期の「心太朗、腹減ってないか」は、食堂の父親としての言葉と受け取れる |
| 皆実の「ヘイ、ブラザー!」という呼びかけ | 空港で同じ言葉が、本当の兄弟の意味を帯びる |
最後の2つは、私の解釈も含めて整理しています。鎌田の「腹減ってないか」は、デイリースポーツでも視聴者が涙した場面として取り上げられていました。食堂の店主として、息子に何か食べさせてやりたかった父親の言葉として見ると、より重く響きます。
ラストマン最終回の結末・その後
真相がすべて明かされたあと、心太朗は涙を流しながら自らの手で清二に手錠をかけます。その直後、意識を取り戻した鎌田に、皆実と心太朗は息子として接しました。二人に見守られながら、鎌田は息を引き取ります。
鎌田の葬儀を終えると、皆実はアメリカへ帰国します。見送りに行かないと言っていた心太朗も空港に駆けつけ、二人は兄弟として、バディとしてハグを交わしました。別れを惜しむ空気のなかで皆実が口にしたのは「では来週」という一言です。今度は心太朗が人材交流でアメリカへ行くことが決まっていた、というオチで物語は締めくくられます。
ラストは黒い画面に二人のセリフだけが乗る演出でした。公式Xのウラ話投稿によると、この演出は当初から予定されていたものではありません。福山さんと大泉さんのアドリブが面白くカットせずに撮り続けた結果、編集段階で台詞だけを乗せる形になったそうです。
物語はその後、SPドラマと映画に続きます。2025年12月28日にTBSで放送されたSPドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』は、連続ドラマの直後から始まるストーリーです。同年12月24日には『映画ラストマン -FIRST LOVE-』も公開され、皆実の初恋の人をめぐる北海道での事件が描かれました。
最後に現れたケントは誰?浅野忠信とCHARAの息子・佐藤緋美
空港で皆実をエスコートしたバックパッカー風の青年の役名は「ケント」です。演じていたのは佐藤緋美さんで、父は俳優の浅野忠信さん、母はミュージシャンのCharaさんです。
佐藤緋美さんは1999年生まれで、HIMI名義での音楽活動でも知られています。2024年には同じ日曜劇場の『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』にも出演しました。
登場は空港の1シーンだけですが、役名がつき、カメラも長めに追っていたため、放送直後から「あの青年は誰?」と話題になりました。続編の伏線ではないかという声もあります。ただ、SPドラマ『FAKE/TRUTH』と映画『FIRST LOVE』で発表されたキャストに佐藤緋美さんの名前は見当たりません。現時点で、続編につながる役だと断定できる情報はありません。
ラストマンはどこで見れる?

ラストマン-全盲の捜査官-の本編全10話は、U-NEXTで見放題配信されています。続編のSPドラマ『FAKE/TRUTH』も見放題の対象で、映画『FIRST LOVE』はレンタル配信です。
| 作品 | U-NEXT |
|---|---|
| 連続ドラマ(全10話) | ◎見放題 |
| SPドラマ『FAKE/TRUTH』 | ◎見放題 |
| 映画『FIRST LOVE』 | △レンタル |
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最終回の涙のあとに、二人のその後まで一気に見届けられます!
SPドラマまで追えば、空港の「では来週」の続きが待っています。
※配信状況・料金・無料期間は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトを必ずご確認ください。
ラストマン最終回に関するQ&A
ラストマン最終回の放送日はいつ?
2023年6月25日(日)の放送です。第10話が最終回で、通常より25分拡大されました。
泉(永瀬廉)は最終回で助かった?
はい。第9話のラストで山藤に刺され心停止状態になりましたが、最終回で一命を取り留めます。その後のSPドラマと映画にも引き続き出演しています。
弓塚は最終回でどうなった?
暴力団との関わりなどが明らかになり、逮捕されます。ただし、41年前の事件で誠を殺害し、隠蔽を仕切ったのは弓塚ではなく清二でした。
皆実が全盲になったのはなぜ?
幼いころ、41年前の事件に巻き込まれたことが原因で視力を失ったと描かれています。誠が勢津子とともに手にかけようとしたのが、幼い広見でした。
山藤はなぜ泉を刺したの?
山藤は41年前、巡回中に清二に抱き込まれ、隠蔽に加担していました。泉の捜査がその過去に迫ったことが背景にあると考えられます。
ラストマンに続編はある?
あります。2025年12月24日に『映画ラストマン -FIRST LOVE-』が公開され、12月28日にはSPドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』がTBSで放送されました。
まとめ

ラストマンの最終回が「ひどい」と言われる背景には、皆実誠の身勝手な犯行と、鎌田に41年間も罪をかぶせた護道清二の隠蔽への怒りがあります。構成面では、真相が最終回に集中して一気に語られる点や、痛快なバディものから家族ドラマへ寄った点で好みが分かれました。
一方で、鎌田の「腹減ってないか」や、空港での「では来週」には多くの視聴者が心を動かされています。最後に皆実をエスコートしたケントは、浅野忠信さんとCharaさんの息子・佐藤緋美さんでした。
真相を知ったうえで見返すと、第9話までの小さな違和感がすべて最終回へ向かっていたことが分かります。
SPドラマ『FAKE/TRUTH』で、兄弟バディの次の事件まで続けて楽しめます。
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