作品名 良いこと悪いこと(2025年/日本テレビ系ドラマ・全10話)
犯人・黒幕 実行犯:宇都見啓(木村昴)
真犯人(仲間):今國一成(戸塚純貴)、東雲晴香(深川麻衣)
動機 高木たちのいじめのトラウマに苦しみ、命を絶った瀬戸紫苑の復讐(宇都見は紫苑の婚約者、今國・東雲はタクト学園の同級生)
凶器・手口 同級生たちが22年前に描いた「将来の夢」の絵になぞらえた連続殺人。今國が高木に近づき、高木がイマクニに連れてきた順に標的を狙った。最後は宇都見の残した拳銃を高木に渡し、今國を撃たせて殺人犯にしようとした
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連続殺人の実行犯は刑事の宇都見啓(木村昴)で、その裏にはスナック店主の今國一成(戸塚純貴)と週刊誌記者の東雲晴香(深川麻衣)という“仲間”がいました。3人は、高木たちのいじめのトラウマに苦しみ、命を絶った瀬戸紫苑の復讐のために手を組んでいたのです。

※以下、最終回(10話)までのネタバレを含みます。本編では描かれなかった“その後”を描く、Hulu独占の10.5話についても後半で紹介しています。

実行犯:宇都見啓(刑事/瀬戸紫苑の婚約者)
真犯人(仲間):今國一成(スナック「イマクニ」店主)、東雲晴香(週刊アポロ記者)
動機:いじめのトラウマに苦しみ、命を絶った瀬戸紫苑の復讐
最終目的:“ヒーロー”になる夢を描いた高木に人を殺させ、殺人犯として報じさせること
この記事で分かること:先生は犯人なのか/真犯人につながる伏線/最終回の結末とラストシーンの意味/Hulu独占10.5話で描かれる“その後”

『良いこと悪いこと』は、2025年10月11日から12月20日まで、日本テレビ系の土曜ドラマ枠(毎週土曜21時)で放送された全10話の考察ミステリーです。間宮祥太朗さんと新木優子さんのW主演で、脚本はガクカワサキさんによる原作なしのオリジナル作品。22年ぶりの同窓会でタイムカプセルを掘り起こすと、6人の顔が黒く塗りつぶされた卒業アルバムが出てきて、その6人が次々と狙われていく――という幕開けです(日本テレビ公式サイト)。

事件を追うのは、小学生時代にクラスのリーダー格“キング”だった高木将(間宮)と、6人から“どの子”と呼ばれていじめられていた猿橋園子(新木)。加害者と被害者が手を組む、少しいびつなバディの物語でもあります。

※劇中で描かれた事実と、私の考察・推測は書き分けています。

良いこと悪いことの犯人は誰?実行犯と真犯人を整理

本作の犯人は1人ではありません。9話で連続殺人の実行犯が明かされ、最終回でその実行犯と手を組んでいた“仲間”が判明する、二段構えの種明かしになっています。

実行犯は刑事の宇都見啓(9話で判明)

宇都見啓(木村昴)は、高木が通うスナック「イマクニ」の常連客として序盤から登場し、4話で警視庁捜査一課の刑事だと明かされた人物です。9話では、紫苑につながる手がかりをつかんでいた小山(ターボー)を手にかけたあと、高木の前に姿を見せ、これまでの犯行はすべて自分がやったと打ち明けます(シネマカフェの各話あらすじ)。

動機は、自ら命を絶った婚約者・瀬戸紫苑の復讐でした。宇都見は紫苑の追悼コンサートで「カノン」を弾き終えたステージ上で、突入した警察に取り押さえられます(デイリースポーツ)。

真犯人は今國一成と東雲晴香(最終回で判明)

最終回(10話「はじまり」)で“真犯人”として浮かび上がったのが、スナック「イマクニ」店主の今國一成(戸塚純貴)と、園子の同僚で週刊アポロ記者の東雲晴香(深川麻衣)です。

コースターのロゴから今國の過去に気づいた高木が問い詰めると、今國は紫苑の同級生だったことを認め、宇都見とは共犯というより“仲間”だと語ります。モデルプレスが伝えたセリフでは、今國は「俺は考えたんだよ。お前らの夢を叶える方法を」とまで口にしており、計画を練った中心人物が今國だったことがうかがえます。

最終回で見えてきたのは、宇都見・今國・東雲の3人が、紫苑を失った復讐のために共謀し、同窓会の前から計画を動かしていたという構図でした。

犯人3人と瀬戸紫苑の関係(相関表)

相関図のかわりに、3人の表の顔と紫苑とのつながりを表にまとめました。

人物(演者) 表の顔 紫苑との関係 事件での役割
宇都見啓(木村昴) イマクニの常連客/捜査一課の刑事 婚約者 9話で一連の犯行を自白した実行犯
今國一成(戸塚純貴) スナック「イマクニ」店主 フリースクール「タクト学園」の同級生 計画を考え、高木に近づいて店の常連にした
東雲晴香(深川麻衣) 週刊アポロの記者(園子の同僚) タクト学園の同級生 事件の裏にあったいじめを記事で暴露した

なお、今國と東雲が個々の犯行に直接どこまで関わったのかは、劇中で細かく描き分けられていません。表の「事件での役割」は、最終回までに描かれた範囲でまとめています。

ふみ@管理人
ふみ@管理人
いつも高木を迎えていた店主と常連客が、そろって犯人側だったなんて…!最初から“仲間”の店に通わされていたと思うと、ゾッとしますね〜。

良いこと悪いことの犯人は先生?大谷先生と森先生の正体

放送中に「犯人は先生では?」と疑われた人物は2人います。高木たちの元担任・大谷典代と、高木の娘・花音の担任・森智也です。ただ、2人とも連続殺人の犯人ではありませんでした。

大谷先生は犯人ではなく犠牲者だった

大谷典代(赤間麻里子)は、高木たち元6年1組の担任で、現在は鷹里小学校の校長を務める人物です。疑いが強まったのは、次のような描写が重なったからでした。

・4話:入院中の桜井(カンタロー)の病院に姿を見せながら、面会せずに無言で立ち去る
・5話:訪ねてきた高木たちに、クラスにいじめはなかった、当時のことは覚えていないと答える
・5話:校長室の歴代卒業アルバムから、高木たちの学年の1冊だけが抜けていた
・5話終盤:誰かに電話をかけ、「あなたに言われるとおり、タイムカプセルを掘り起こしました」と訴える(シネマカフェの各話あらすじより)

ところが6話のラストで、大谷先生は遺体となって発見されます。9話では宇都見がこれまでの犯行をすべて認め、最終回では、3人が同窓会の前に大谷先生から卒業アルバムと「みんなの夢」を語るDVDを入手し、6人の顔を黒く塗りつぶしていたことが明かされました。

電話でもう終わりにしたいと訴えていたことも踏まえると、大谷先生は犯人側に協力させられた末に命を奪われた、犠牲者の1人と考えられます。ただ、何を材料に従わされていたのかは劇中ではっきり語られておらず、ここは推測の域を出ません。

森先生は“7人目の博士”だった

もう1人の“先生”が、花音の担任・森智也(古舘佑太郎)です。5話で羽立(ちょんまげ)が母校の古いホームページの掲示板で「博士」に呼びかけると返信が届き、仲良しグループに7人目がいたことが浮かび上がります。7話で高木たちはようやく「森」の存在を思い出し、8話で高木は、娘の担任こそがその森だと気づきました。

森は自分を忘れていた高木たちへの恨みを抱え、タイムカプセルから消えていたDVDまで持っていたため、疑いは一気に強まります。けれども8話で、森はそのDVDを高木に手渡し、2人は互いに抱えてきた罪の意識を打ち明け合いました。9話で宇都見が犯行を認めたことで、森は連続殺人の犯人ではなかったことがはっきりします。結果的に、視聴者の目を逸らすミスリードの役回りだったわけです。

ふみ@管理人
ふみ@管理人
先生が2人とも怪しく見える作りなのが本当にうまいんですよね〜!特に大谷先生の電話シーンは、黒幕説が一気に広がったのも納得の不穏さでした!

先生以外に犯人と疑われた人物

先生以外にも、放送中に犯人ではないかと疑われた人物は少なくありません。主な人物と、最終的な結論を表にまとめました。

人物 疑われた理由 結論
小山隆弘(ターボー) 事件の最中に帰国したタイミングや、黒い噂が絶えないことから園子に疑われた(3話) 犯人ではない。9話で宇都見の手にかかる
小林紗季(委員長) 園子への恨みを抱えていたことが明かされる(6話) 殺人とは無関係。ただし、園子の疑惑を週刊誌にリークしたのも、小学生時代に園子を倉庫に閉じ込めたのも小林だった
猿橋園子(どの子) 狙われた6人からいじめを受けていた。6話ではライバル誌に疑惑記事が出る 犯人ではない。高木とともに事件を追う側
豊川賢吾(トヨ) 7話で黒服の人物を取り逃がした場面から、SNSで疑う声が上がった 犯人ではない
高木将(キング) 6話のころ、SNSで二重人格説が浮上した 犯人ではない

良いこと悪いことの真犯人につながる伏線を整理

劇中の描写と、最終的に分かったことを並べました。「視聴者が指摘」とある2行は劇中で明言されたものではなく、放送当時にSNSで指摘されていた見方です。

伏線・描写 最終的に分かること
6人組が子どものころに作った「森のくまさん」の替え歌の順番どおりに、同級生が狙われているように見える(3話で高木が気づく) 順番の正体は、高木がイマクニに連れてきた順。今國は歌の順番など知らなかったと明かし、法則そのものが目くらましだった(最終回)
高木と今國の出会いは、今國が高木の車の前に飛び出したことだった 接点を作るため、今國がわざと飛び出していた(最終回)
イマクニのコースターに描かれたロゴ ロゴの「I」がタクト学園の校章の「T」とそっくりで、今國の過去に気づく決め手になる(最終回)
今國と東雲の子ども時代の写真の背景が似ている(放送序盤に視聴者が指摘) 2人とも、紫苑と同じタクト学園の同級生だった(最終回)
常連客の宇都見が、イマクニで高木と同級生たちの会話に加わっていた(序盤) 紫苑の婚約者であり、実行犯。高木たちの動きを間近で把握できる位置にいたと考えられる(9話)
大谷先生が電話で、言われたとおりタイムカプセルを掘り起こしたと誰かに訴える(5話) 3人は同窓会の前に大谷先生から卒業アルバムとDVDを入手し、6人の顔を黒く塗っていた(最終回)
字幕で「どの子」と「ドの子」が書き分けられていた(序盤から視聴者が指摘) 園子とは別の“ドの子”、瀬戸紫苑の存在が判明(8話)
取り押さえられる直前、宇都見が客席に向かって何かを言いかける(9話) 劇中で内容は明言されないものの、デイリースポーツも「あとは頼んだ」という解読を伝えており、最終回で“仲間”の2人が明かされる流れにつながった
9話のサブタイトルは「カノン」。宇都見が追悼コンサートで弾いた曲名でもある 最終回では、東雲の記事をきっかけに、いじめの矛先が高木の娘・花音(かのん)へ向かう。名前の重なりは、この展開を指す伏線だったと私は見ています
ふみ@管理人
ふみ@管理人
替え歌の順番に7人目の博士、そして怪しい先生たち…。私は8話で森先生がDVDを持っていると分かった時点で「もう決まりでしょ!」と思い込んでいたので、9話と最終回で見事にひっくり返されました〜!

犯人を知った今、序盤のイマクニの場面を見直すと、陽気に高木を迎える今國の笑顔にゾクッとするはずです。1話から答え合わせをしながら見る2周目は、1周目とはまるで別のサスペンスになります。

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宇都見・今國・東雲が犯行に及んだ動機

3人の動機は、ひとことで言えば瀬戸紫苑の復讐です。まずは紫苑に何があったのかを、劇中の描写をもとに時系列で押さえておきます。

瀬戸紫苑をめぐる時系列
・小学5年:クラス替え直後から高木たちにいじめられ、夏休み明けに転校
・転校後:フリースクール「タクト学園」で、今國・東雲と同級生になる
・大人になって:ピアニストとして教室を開き、宇都見と婚約
・約1年前:高木が娘の花音を連れて教室を訪れ、いじめの記憶がよみがえる。ピアノが弾けなくなり、自ら命を絶つ
・同窓会の前:宇都見・今國・東雲が、大谷先生から卒業アルバムとDVDを入手し、6人の顔を黒塗り
・現在:同窓会の翌日から、同級生の不審死が始まる

“ドの子”瀬戸紫苑へのいじめと、その死

紫苑(大後寿々花)の小学生時代は、9話で森が語った証言で明らかになります。5年生で高木たちのいじめを受けて転校した紫苑のあとに、6年生の転校生としてやって来たのが猿橋園子でした。つまり“どの子”こと園子の前に、もう1人の標的“ドの子”がいたわけです。高木たちは8話でDVDの映像を見るまで、紫苑の存在そのものを忘れていました。

9話で紫苑の実家を訪ねた高木は、そこが以前、花音を連れて訪れたピアノ教室だったことを思い出します。いじめた側が忘れ、いじめられた側だけが覚えていた――この落差が、事件の出発点でした。

タクト学園でつながった3人

転校後の紫苑が通ったのが、いじめなどで学校に通えなくなった子どもたちのためのフリースクール「タクト学園」です。今國と東雲もそれぞれいじめを受けて不登校になり、この学園で紫苑と同級生になりました。最終回で2人は、学園で紫苑と支え合いながら苦しみを乗り越えてきたこと、そして高木が紫苑の前に再び現れたことで、そのすべてが壊れてしまったことを語っています。

そこに加わったのが、紫苑の婚約者だった宇都見です。婚約者を失った宇都見と、心の支えだった紫苑を失った今國・東雲。3人がイマクニという同じ店に集まり、同じ相手に怒りを向けたことで、小学生時代のいじめは連続殺人へと形を変えていきました。

なぜ3人は高木を殺さず「殺人犯」にしようとしたのか

最終回でいちばん意表を突かれたのが、3人の最終目的です。一連の事件は、狙われた同級生たちが22年前に描いた「将来の夢」の絵になぞらえる形で進みました。そして高木がかつて描いた夢は、“ヒーロー”になることでした。

3人の筋書きは、高木が連続殺人の“真犯人”である今國を撃ち、容疑者として報じられるというもの。同級生の仇を討つ“ヒーロー”になった瞬間、高木を殺人犯に変えることが、復讐の仕上げでした。命を奪うのではなく罪を犯させる道を選んだ理由を、私は劇中の描写から次の3つと読んでいます。

✔ いじめを「罪」として刻むため:殺人なら、法のうえでもはっきり罪人になる
✔ “生き続ける苦しみ”を背負わせるため:仲間を失い、人を殺めた者として生きる重さを負わせる
✔ 加害者の過去を世間にさらすため:東雲の記事による社会的な制裁

どれも劇中に裏づけがあります。9話で高木のもとを訪れた宇都見は、2人きりの場で犯行を打ち明けながら、高木には手を出さずに去りました。放送後の反響記事では、加害者の名前は表に出ないという今國の言葉が刺さった、という視聴者の声も紹介されています(Billboard JAPAN/エンタメOVO)。そして東雲の記事のあと、いじめの標的は高木の娘・花音にまで移りました。告発する側の正義が、次の世代に新しいいじめを生んでしまう。「良いこと」と「悪いこと」の境目を問い続けてきた本作らしい、苦い仕上げでした。

それでも高木は最後まで引き金を引けず、3人の計画は最後の一歩で崩れます。殺人犯にならずに済んだのは高木にとって救いですが、同時に、過去の罪を一生背負って生きるといういちばん重い罰を、自分の意志で引き受けた瞬間でもあったと私は感じています。

良いこと悪いことの最終回の結末とラストシーン

高木は引き金を引かず、過去を公表した

最終回では、週刊アポロに、連続殺人でただ1人生き残った“いじめのリーダー格”として、名前を伏せた高木の記事が載ります。その影響で高木塗装には心ない落書きが残され、花音は学校でいじめの標的にされてしまいました。

そして今國は、宇都見が残した拳銃を高木に渡し、同級生を殺された復讐として自分を撃つよう求めます(クランクイン!)。「俺を殺すんだ」と迫られた高木でしたが、最後まで引き金を引くことはできず、その場に崩れ落ちました。

後日、高木は園子の独占インタビューに応じ、自分がしてきたことを世間に向けて語ります。9話で宇都見は「お前は変わらない」と言い残して去っていました(リアルサウンド)。インタビューの最後に高木が口にした「変わろうとし続けます」という決意(Billboard JAPAN/エンタメOVOの最終回記事より)は、その言葉への高木なりの答えだったのではないでしょうか。

一方、今國と東雲がその後どうなったのかは、劇中ではっきり描かれていません。終盤に2人が連れ立って店をあとにするような場面があるだけで、逮捕や出頭のシーンはないため断定はできませんが、紫苑のために罪を重ねた2人が最後に逃げる道を選ぶとは考えにくく、私は出頭に向かったと読んでいます。

最後の「大丈夫?」の声は誰?

ラスト30秒、体育倉庫に閉じ込められて泣いている花音のもとで、誰かが扉を開けて「大丈夫?」と声をかけます(モデルプレス)。1話の回想では、同じように閉じ込められた園子の扉を、高木たち6人が叩いて怖がらせていました。父の世代では誰も開けなかった扉が、娘の世代では開けられる。この対比で本編は幕を下ろします。

声の主は劇中で明かされていません。モデルプレスが紹介した反響では、花音がかつて喧嘩していた男の子ではないかという予想が多く、自分からは謝ろうとしなかった花音が高木に促されて謝った場面を伏線と見る声も上がっていました。最終回のサブタイトル「はじまり」は、いじめの連鎖が断たれる“始まり”のことだったのだと思います。

ふみ@管理人
ふみ@管理人
扉を叩く側だった父と、扉を開けてもらえた娘。セリフはたった一言なのに、全10話ぶんの重みがこの30秒に詰まっていて、つい見返したくなるラストでした〜!

最終回が「意味不明」と言われる理由

「最終回 意味不明」と検索されることも多い本作。混乱しやすいのは、主に次の4点です。

①「替え歌の順番」という法則が、最終回でまるごと目くらましだったと分かる
②3人の最終目的が「殺すこと」ではなく「殺人犯にすること」で、予想しにくい
③今國と東雲が、どの犯行にどこまで関わったのかが細かく描かれない
④今國・東雲のその後や、ラストで花音を助けた人物が明かされない

①と②は、上の伏線表と「殺人犯にしようとした理由」の章で整理したとおりです。③と④は、あえて答えを示さずに残された余白だと考えられます。ただ、その余白に引っかかった人ほど気になるのが、事件のあと高木たちがどう生きていくのか。そこを描いたのが、Hulu独占の10.5話です。

Hulu独占の10.5話で描かれる“その後”

最終回のあとには、Huluオリジナルストーリーとして10.5話「良いこと悪いこと」が独占配信されています。Hulu公式ニュースで公開されているあらすじによると、舞台はすべての真相が明らかになった数日後。過去をなかったことにはできない高木や園子たちが、前に進もうとしてはつまずく日々が描かれます。

そんななか、花音は学校の宿題で「将来の夢」の絵を描くことになり、母親には看護師に、父親にはペンキ屋になった理由を尋ねます。公式発表の出演者には、花音の担任・森役の古舘佑太郎さんの名前もありました。タイムカプセルの「将来の夢」から始まった物語が、娘の描く夢の絵へとつながっていく構成です。花音がどんな夢を描くのかは、本編を見届けたあとに確かめてみてください。

良いこと悪いことはどこで見れる?

『良いこと悪いこと』は、日本テレビグループの動画配信サービスHuluで、本編全10話が見放題で配信されています。Huluではさらに、オリジナルストーリーの9.5話「犬」と、上で紹介した10.5話も独占配信中です(9.5話のHulu公式ニュース)。

最終回で崩れ落ちた高木は、あのあとどんな顔で日々を生きていくのか。テレビでは放送されなかった10.5話まで見届けると、重いラストの先で、前を向こうともがく高木たちの姿に出会えます。

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良いこと悪いことの犯人に関するQ&A

犯人が判明するのは何話?

実行犯の宇都見が明かされるのは9話「カノン」、宇都見と共謀していた今國と東雲が明かされるのは最終回の10話「はじまり」です。

宇都見は最後に逮捕されたの?

はい。9話のラストで、紫苑の追悼コンサートのステージ上で警察に取り押さえられています。最終回は、宇都見が逮捕されたあとの世界から始まります。

「どの子」と「ドの子」は別人?

別人です。「どの子」は6年生のときの転校生・猿橋園子のあだ名で、「ドの子」は5年生のときに高木たちからいじめを受けて転校した瀬戸紫苑を指します。8話でDVDに映る紫苑の姿が見つかり、“ドの子”の存在がはっきりしました。

高木の妻・加奈は事件に関係している?

加奈が事件に関わっていたという描写はありません。放送中は一部で真犯人説も出ましたが、最終回で共謀が明かされたのは宇都見・今國・東雲の3人です。

キング(高木)は最後に死ぬの?

死にません。狙われた6人のなかでただ1人生き残り、最終回では過去のいじめを自ら公表して、罪を背負いながら生きていく道を選びます。

原作や漫画版はある?

原作はなく、脚本家ガクカワサキさんによるドラマオリジナルの物語です。眠ヰセン子さん作画のコミカライズ(ぶんか社)も電子書籍で配信されていますが、漫画版がどこまで描かれているかは各ストアでご確認ください。

まとめ

『良いこと悪いこと』の犯人は、9話で明かされた実行犯の宇都見啓と、最終回で“仲間”として姿を現した今國一成・東雲晴香の3人でした。

・実行犯:宇都見啓(刑事/紫苑の婚約者)
・真犯人(仲間):今國一成、東雲晴香(ともにタクト学園で紫苑の同級生)
・動機:いじめのトラウマに苦しみ、命を絶った瀬戸紫苑の復讐
・先生は犯人?:大谷先生は犠牲者、森先生は“7人目の博士”で犯人ではない
・結末:高木は今國を撃たず、過去のいじめを公表して生きていく

替え歌の順番、7人目の博士、2人の先生と、何重にも張られたミスリードの奥にあったのは、加害者が忘れ、被害者だけが覚えていた小学生時代のいじめでした。犯人当ての面白さで引っ張りながら、最後に「自分は本当に“良い子”だったか」と見る側へ問い返してくる。その終わり方こそ、このドラマのいちばんの仕掛けだったと私は思います。

放送当時は毎週のように推理をひっくり返されたミスリードの連続も、一気見なら真相まで止まらずに駆け抜けられます。全10話と10.5話をまとめて見届ければ、最後の「大丈夫?」のひと言が、きっと特別な重みを持って響くはずです。

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