戦慄の楽譜の犯人は誰?動機とホール爆破の真相、結末をネタバレ解説
| 作品名 | 名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)/劇場版第12作・2008年公開 |
|---|---|
| 犯人・黒幕 | 譜和匠(堂本音楽ホール館長・元ピアノ調律師) |
| 動機 | 息子・相馬光を死なせた4人への復讐と、35年組んだ堂本一揮の転向による喪失感 |
| 凶器・手口 | 爆弾(練習室・ガス爆発ほか)、パイプオルガンの管に仕込んだ空気感知式の起爆センサー |
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この記事は名探偵コナン『戦慄の楽譜』の犯人についての記事になっています。
犯人は堂本音楽ホールの館長・譜和匠です。その正体は、堂本アカデミーの1期生4人に無理やり酒を飲まされ、その後の事故で亡くなったフルート奏者・相馬光の父親でした。
・犯人:譜和匠(ホール館長・元調律師/相馬光の父)
・4人を殺した動機:息子・相馬光の死への復讐
・ホールを爆破しようとした理由:堂本一揮の転向で生きがいを失ったため
・秋庭怜子を狙った理由:絶対音感でオルガンの音のずれに気付かれるのを防ぐため
・この記事で扱う内容:疑われた人物、動機、犯行手口、犯人だと分かる決定打、結末
※本編の配信先はU-NEXTなどで確認できます(詳しくは記事後半で紹介しています)。
『戦慄の楽譜(フルスコア)』は2008年4月19日公開の劇場版『名探偵コナン』シリーズ第12作で、上映時間は115分です。監督は山本泰一郎、脚本は古内一成。
トムス・エンタテインメント公式のあらすじによると、物語は世界的音楽家・堂本一揮が創設した音楽アカデミーで3人の門下生が死傷する爆破事件から始まり、コナンはホールのこけら落とし公演に出演するソプラノ歌手・秋庭怜子と行動を共にすることになります。
戦慄の楽譜の犯人は誰?

『戦慄の楽譜』の犯人は、堂本音楽ホール館長の譜和匠です。
譜和は堂本一揮の盟友で、35年にわたり一揮の専属ピアノ調律師を務めた人物です。一揮がパイプオルガンに転向したのを機に引退し、2年前に一揮の誘いでホールの館長に就任しました。怜子やコナンと同じく絶対音感の持ち主で、調律の腕には強い自信を持っていました。
終盤で明かされる正体は、3年前に亡くなったフルート奏者・相馬光の父親です。相馬は秋庭怜子の婚約者でもありましたが、Wikipediaでは、譜和は身元を明かせない父親だったと説明されています。
戦慄の楽譜で犯人と疑われた人物
劇中では、殺された4人と狙われた怜子の両方に動機を持つ人物が見当たらず、捜査が行き詰まります。その中で疑いの目が向いたのが次の人物たちです。
秋庭怜子
怜子の寝室にはフルートと男性の写真が飾られており、その男性が婚約者の相馬光でした。相馬は、連城・水口・志田・曽根の4人に無理やり酒を飲まされた後の事故で亡くなっています。4人に対する動機が最もはっきりしている人物ですが、怜子自身も執拗に命を狙われていました。
千草らら
公演のソプラノ歌手の第一候補だったものの、怜子にその座を譲る形になっていた人物です。怜子を狙う動機は見えるものの、4人を殺す理由はありません。
堂本弦也
一揮の息子で公演の責任者です。ベートーヴェンに似た髪型から小五郎に疑われますが、その髪型は生まれつきで、亡くなった母親似だっただけでした。
「4人への動機」と「怜子への動機」が別々の人物に分かれて見えたことで、真相が見えにくくなっていました。実際には、怜子への襲撃は恨みではなく「口封じの必要」から来ていたため、動機の線だけでは犯人にたどり着けなかったのです。
譜和匠が4人を殺害した動機
4人を殺した動機は、息子・相馬光を死なせた4人への復讐です。
殺された連城岳彦(ピアノ)、水口洋介(チェロ)、志田治(バイオリン)、曽根久男(ビオラ)はいずれも堂本アカデミーの1期生で、2年前までピアノカルテットを組んでいた仲間でした。3年前、4人は相馬光に無理やり酒を飲ませ、相馬はその後の事故で亡くなっています。
犯行の手口は1人ずつ異なります。アカデミーの練習室の爆破で連城と水口が死亡し、河辺奏子が重傷。志田は店内に漏れたガスが喫煙で爆発して死亡し、曽根はハンググライダーで飛行中に海へ墜落しました。
譜和匠がホールを爆破しようとした本当の理由
息子の復讐なら、4人を殺した時点で終わってもおかしくありません。それなのに譜和は、観客で埋まった堂本ホールまで爆破しようとしました。ここが本作の動機のもう1つの柱です。
終盤で譜和本人が語ったところでは、妻と息子を亡くしたなかで、35年間人生を共にした一揮が突然オルガンに転向してしまい、今さら他のピアニストにつく気にもなれなかったとのこと。残された生きがいだった音楽まで耳障りになり、一揮もホールもオルガンも、観客ごと消し去ろうとしたと明かされます。
つまり、4人への復讐は息子を奪われた怒り、ホールの爆破は一揮に「置いていかれた」という喪失感から来ていたことになります。家族を失った譜和にとって、一揮との仕事が最後に残った居場所だったと考えられます。
ただ、譜和が信じていた「一揮に見捨てられた」という前提そのものが、実は誤解でした。この点は結末のセクションで詳しく触れます。
譜和匠が秋庭怜子・コナンを狙った理由
怜子、ヴァイオリニストの河辺奏子、そしてコナンが狙われたのは、3人とも絶対音感を持っていたためです。
譜和はパイプオルガンの管の1本に起爆センサーを仕込んでおり、その影響で音がわずかにずれていました。絶対音感を持つ人間にずれを指摘されれば、センサーが見つかってしまいます。オルガン調律師のハンス・ミュラーが公演当日に監禁されていたのも、同じ理由だとコナンは推理しています。
なぜ狙撃で怜子を撃たなかった?
森での狙撃の場面で、犯人は怜子を撃つ機会がありながら引き金を引きませんでした。劇中では、怜子が息子・相馬光の婚約者だったことが、譜和が引き金を引かなかった理由として示されています。薬物の混入、ダンプカー、狙撃と手段は激しいのに、命を奪うところまでは踏み込まない。口封じは必要でも、息子が愛した人を殺すことはできなかった、という迷いが表れた場面だと私は受け取りました。
戦慄の楽譜の犯行手口|パイプオルガンの仕掛け
最大の仕掛けは、公演当日の堂本ホールです。オルガンの管の1本に、空気の流れを感知すると爆発するセンサーが取り付けられていました。演奏中にその音が鳴った瞬間が起爆のタイミングになる仕組みです。
一方でホールの外側にある23本の柱は、公演開始から次々と爆破されていました。ところがホール内は完全防音だったため、観客は誰も気付かないまま演奏が続いていました。
さらに犯人は起爆用のリモコンも持っていたため、公演を止めても爆破される状況でした。ここで怜子が「アメイジング・グレイス」で割り込んで時間を稼ぎ、その間にコナンがセンサーを外します。
戦慄の楽譜の犯人につながる伏線
フルートの部品が現場に残されていた理由
最初の爆破現場には、フルートを構成する3つの部品のうち胴部管が残されていました。続く2件の現場には頭部管と足部管。3つがそろうと1本のフルートになります。
劇中で部品の意味が細かく語られるわけではありませんが、相馬光がフルート奏者だったことを考えると、息子の死に関わる4人への報復であることを示す印だったと読み取れます。
譜和が4人に苦言を呈していた
譜和は、殺された4人の生活態度に苦言を呈していました。ただ、表面上は先輩として音楽家の態度を注意しているようにも見えるため、息子・相馬光との因縁までは見えてきません。犯人を知ってから振り返ると、4人に対して強い感情を抱いていたことが分かる描写です。
また、コナンが何かのパーツを手に佇む譜和を目撃する場面もあります。
絶対音感を持つ人物が狙われた
ここで注目したいのが、河辺奏子・秋庭怜子・コナンと、絶対音感を持つ人物ばかりが狙われている点です。3人に共通する恨みはありません。犯人を知ったあとに見返すと、「音を聞き分けられる人」が邪魔だったという共通点がかなり分かりやすく見えてきます。
オルガンの音が1音だけずれていた
公演当日、コナンと怜子はパイプオルガンの管が1本だけ微妙にずれた音を出すことに気付きます。このずれこそが、センサーが仕込まれていた管の目印でした。オルガン調律師のミュラーが行方不明になっていたのも、このずれを指摘させないためです。
譜和と堂本一揮の35年間の関係
譜和の動機を理解するなら、一揮との35年間も外せません。一揮の転向後も、譜和はアカデミーに寄贈された一揮のピアノの調律を任されていました。一揮から離れきれない譜和の姿は、ホールの爆破へ向かう感情の伏線として見ることもできます。
譜和匠が犯人だと分かる決定打
伏線を「動機」「犯行手段」「機会」の3方向で整理すると、すべてが譜和1人に集まります。
| 視点 | 劇中の描写 | 譜和に当てはまる理由 |
|---|---|---|
| 動機(4人) | 相馬光は4人に酒を飲まされた後の事故で死亡 | 譜和は相馬光の父親 |
| 動機(ホール) | 一揮がピアノからオルガンに転向 | 35年組んだ専属調律師として仕事と生きがいを失った |
| 犯行手段 | オルガンの管1本に起爆センサー | 絶対音感を持つ調律師で、音のずれが持つ意味を理解できる |
| 機会 | ホールの柱とオルガンに爆弾が仕掛けられた | 堂本音楽ホールの館長を務めており、ホール内部を知る立場にあった |
| 襲撃対象 | 絶対音感を持つ河辺・怜子・コナン、調律師ミュラー | 音のずれに気付ける人物を排除する必要があったのは仕掛けた本人だけ |
| 怜子を撃たない | 狙撃の好機に発砲しなかった | 怜子は息子の婚約者 |
これらの条件をまとめて見ると、譜和が犯人だと考えられる要素が揃ってきます。特に、絶対音感を持つ人物が狙われていたことは、オルガンの仕掛けと結びつく重要なポイントです。
なお「ホール内部を知る立場にあった」という点は、劇中の描写をもとにした私の整理です。
戦慄の楽譜の結末|犯人・譜和匠はどうなった?
コナンの時計型麻酔銃は壊れていたため、リモコンでの起爆をどう止めるかが最後の山場になります。灰原が、元太から借りたリコーダーの音名で「SHOOT」と伝えて射線を空けさせ、佐藤刑事が拳銃で譜和の手にあった起爆装置を撃ち落として制圧しました。
終演後、譜和は動機を語りますが、そこで一揮から転向の本当の理由が告げられます。それは、譜和の調律が年を重ねるにつれて狂い始めていたからでした。プライドの高い譜和にそれを指摘するのは忍びなく、かといって譜和以外の調律師と組むことも考えられなかったため、一揮はピアノを離れたのです。
真実を聞かされた譜和は一揮に怒りをぶつけますが、園子から親友への信頼について諭されると泣き崩れました。一揮は譜和を見限ったのではなく、譜和以外とは組めなかったからこそ身を引いていた。ホールの爆破という動機の前提そのものが、すれ違いの上に成り立っていたことになります。
ラストでは、ホールを出た蘭の耳にバイオリンの「アメイジング・グレイス」が届きます。蘭は弾き方から新一の演奏だと気付き、中学時代の喧嘩の仲直りのきっかけもこの曲だったことを思い出します。「今さら来ても許してなんかやらない」と思いながらも微笑む蘭の姿で物語は幕を閉じます。
戦慄の楽譜はどこで見れる?

『戦慄の楽譜』は、2026年9月時点でU-NEXTなどで見放題配信されています。配信状況は変更される場合があるため、視聴前に各サービスの公式ページをご確認ください。
フルートの部品が置かれる場面や、オルガンの音のずれに怜子とコナンが気付く場面は、犯人を知ったうえで見直すと印象が大きく変わります。31日間の無料トライアルがあるU-NEXTなら、気軽に見返せます。
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戦慄の楽譜の犯人に関するQ&A
戦慄の楽譜の犯人は誰?
堂本音楽ホールの館長・譜和匠です。堂本一揮の専属ピアノ調律師を35年務めた人物で、正体は相馬光の父親でした。
秋庭怜子は犯人なの?
怜子は犯人ではありません。婚約者の相馬光を4人のせいで亡くしており動機がありそうに見えますが、実際は犯人に狙われる側でした。
なぜ譜和匠は4人を殺した?
4人に無理やり酒を飲まされた後の事故で亡くなった、息子・相馬光への復讐です。
なぜ譜和匠はホールを爆破しようとした?
妻と息子を亡くしたうえ、35年組んだ一揮がオルガンに転向したことで生きがいを失い、一揮やホール、オルガンを観客ごと消そうとしたと本人が語っています。
なぜ犯人は怜子を撃たなかった?
怜子が息子・相馬光の婚約者だったためと説明されています。怜子を狙った理由自体は、絶対音感で音のずれに気付かれるのを防ぐためでした。
堂本一揮がオルガンに転向した本当の理由は?
譜和の調律が年とともに狂ってきたものの、プライドの高い譜和に指摘できず、ほかの調律師と組む気にもなれなかったためです。
最後に犯人を止めたのは誰?
灰原がリコーダーの音名で「SHOOT」と伝えて射線を空けさせ、佐藤刑事が起爆装置を拳銃で撃ち落としました。
まとめ

『戦慄の楽譜』の犯人は、ホール館長で元調律師の譜和匠でした。4人の門下生を殺したのは息子・相馬光の復讐、ホールの爆破は一揮の転向で生きがいを失ったことが理由です。怜子やコナンが狙われたのは、絶対音感でオルガンの音のずれに気付かれるのを防ぐためでした。
・犯人:譜和匠(相馬光の父)
・動機:息子の復讐と、一揮の転向による喪失感
・手口:オルガンの管に仕込んだ空気感知式の起爆センサー
・決定打:絶対音感を持つ人物ばかりを狙う必要があったのは、仕掛けた本人だけ
・結末:佐藤刑事が起爆装置を撃ち落とし、一揮の転向の真意を知った譜和は泣き崩れる
伏線を知ったうえで見返すと、館長の何気ない登場場面にも違った意味が見えてきます。
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